FORTH理論計算 #001:4次元トーラス構造とジェット速度の定量的検証
概要
本計算では、FORTH理論の基本予測であるジェット速度公式 v/c = √(1-(r/R)²) について、M87ブラックホールを対象として正確な数値計算を実施した。使用した物理定数はCODATA 2018の推奨値に基づき、全ての計算過程を透明化して手計算での検証を可能とした。
計算設定
使用した物理定数
重力定数 G = 6.67430×10⁻¹¹ m³ kg⁻¹ s⁻²
光速 c = 299,792,458 m/s (定義値)
太陽質量 M☉ = 1.98847×10³⁰ kg
M87ブラックホールパラメータ
質量: M = 6.5×10⁹ M☉ = 1.293×10⁴⁰ kg
主要計算結果
1. シュワルツシルト半径
計算過程:
Rs = 2GM/c²
= 2 × 6.67430×10⁻¹¹ × 1.293×10⁴⁰ / (299,792,458)²
= 1.725×10³⁰ / 8.988×10¹⁶
= 1.920×10¹³ m
結果: Rs = 1.920×10¹³ m(= 1.920×10¹⁰ km = 128.3 AU)
2. ジェット速度の計算
FORTH理論の基本公式:
v/c = √(1 - (r/R)²)
ここで、R: 主半径(major radius)、r: 管半径(minor radius)
R/r = 1000 の場合の詳細計算
r/R = 1/1000 = 0.001
(r/R)² = 0.000001
1 - (r/R)² = 0.999999
v/c = √0.999999 = 0.999999500
結果: v = 0.999999500c
3. 様々なR/r比での比較
| R/r比 | v/c | 光速との差 | γ因子 |
|---|---|---|---|
| 10 | 0.994987437 | 0.5% | 10.0 |
| 100 | 0.999949999 | 0.005% | 100.0 |
| 1,000 | 0.999999500 | 0.00005% | 1,000.0 |
| 10,000 | 0.999999995 | 0.0000005% | 10,000.0 |
物理的解釈
ジェット速度の決定要因
R/r比が大きいほど、ジェット速度は光速に近づく。これは4次元トーラス構造の幾何学的制約から自然に導かれる結果である。
M87観測値との比較
- 観測されるジェット速度: v ≈ 0.98-0.99c
- 理論予測(R/r=1000): v = 0.999999500c
理論値が観測値よりやや高いが、これは以下の要因による可能性がある:
- 実際のR/r比が1000より小さい
- 放射損失による減速
- 観測の投影効果
エネルギー考察
重要な注記
完全なエネルギー保存を仮定することは非現実的である。実際の系では:
- 重力波放射
- 電磁波放射
- 熱放射
これらによるエネルギー損失が必ず存在する。
変換効率の推定
降着エネルギーからジェット運動エネルギーへの変換効率は、観測的に10-40%程度と推定される。FORTH理論はこの高効率を4次元構造により説明可能である。
計算の検証方法
手計算での確認
全ての計算は以下の手順で確認可能:
-
シュワルツシルト半径:
Rs = 2 × 6.674×10⁻¹¹ × 1.29×10⁴⁰ ÷ (3×10⁸)² -
ジェット速度:
v/c = √(1 - 1/1000²) = √0.999999
計算コード
完全な計算コードはGitHubで公開しています:
Pythonで以下のように実行可能:
python
python calculation.py
結論
FORTH理論の基本公式 v/c = √(1-(r/R)²) による計算を正確に実施し、以下を確認した:
- R/r = 1000でのジェット速度: v = 0.999999500c
- 計算の透明性: 全過程を手計算で検証可能
- 観測との整合性: 適切なR/r比の選択により観測値を説明可能
データファイル
GitHubリポジトリで全ファイルを公開しています:
注記: 本計算は理論的予測であり、観測による検証が必要である。全ての数値は有効数字を考慮して記載。
📊 Detailed Data
※ FORTH理論は理論的仮説です。現在検証段階であり、観測による実証を待っています。建設的な批判やご意見を歓迎いたします。